「人の話をきちんと聞きなさい」
このような言葉は、よく使われる。
私も、何も考えずにこういう言葉を発することが多々ある。
「何も考えずに」と言ったのには、もちろん訳があって。
きちんと聞くとはどういうことか、と。
この「きちんと」というのが曖昧なのだ。
この話は以前にも書いた気がする。
taka-ichi-sensei.hatenablog.com
私は、こういった言葉はなるべく使わないように心がけている。
(が、まだまだ未熟なので、気づかぬうちに多用している)
先日、「人の話を聞く」ことについて、コミュニケーションゲームを通して指導をしたので紹介したい。
2人1組のペアになり、話し手と聞き手にそれぞれ分かれる。
1回目、話し手が聞き手に話をする。
その際、聞き手はノーリアクションに徹する。
言葉を発することはもちろん、頷いたり極力目を合わせたりもしないようにする。
そして2回目。
話し手には、もう一度同じ話をしてもらう。
聞き手は、今度は十分なリアクションをする。
相槌を打ったり、笑顔で聞いたり。
2回終わったら、話し手に感想を聞く。
「1回目は、相手が何を考えているか分からなかった。2回目は安心して話せた。」
「1回目は、もしかしたら自分の話がつまらないのかなと思った。2回目はリアクションをしてくれたので、楽しく話ができた。」
このような感想を聞くことができた。
この手法は、先日の勉強会で学んだものだ。
こちらの考え方に似ていると思った。
taka-ichi-sensei.hatenablog.com
この活動以降、「人の話を聞く」とき、話し手の目を見たり、頷いたりする子が増えてきた。
なかには、前のめりになって話を聞こうとする子もいる。
ちょっと極端ではあるが、そういう気持ちが大切なのだということを伝えた。
「人の話を聞く」というのは、大切なコミュニケーションの1つである。
大人の我々でも、仕事に追われていると、パソコンのキーボードを叩きながら相手の話を聞いてしまうことがある。
話し手にとっては、決していい気分ではないだろう。
基本的なことだからこそ、その価値を教えていくことも大切なのだと思った。
私も、妻の話に対しては、前のめりになって話を聞くことがいいのかもしれない。