最笑はGOOD!〜全力で前に突き進む〜

小学校教師であり、二児の父でもあります。日々のちょっとしたことを気ままに書いていきます。「最」高の「笑」顔を目指して!最笑はGOOD!(さいしょはグー)

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【背景】教師の「技術」

昨夜、教育雑誌を読んでいた。

 

私は、月に数冊、教育雑誌を定期購読している。

 

そこで改めて思ったことがあった。

 

今日はそのことについて書いてみる。

 

 

教師がもつ技術

以前、こんな記事を書いた。

 

taka-ichi-sensei.hatenablog.com

 

このときは、私が考える「教師の技術」について、あまり語れなかったので改めてここで。

 

例えば、集団の子どもたちを一瞬で静かにさせること。

 

これは、教師ならではの「技術」の1つであると思う。

 

大声で「静かにしなさい!」と言うだけなら、誰にでもできる。

 

むしろ、子どもにもできる。

 

それ以外の方法をいくつも知っていて、実際に「静かにさせる」ことができるのは、教師ならではの「技術」だと、私は思う。

 

例えば、どんな方法があるのかというと、ネットで調べればすぐに出てくるのだ。笑

 

【授業中に役立つネタ】①「私語・ざわざわへの対応~」 日々の授業・学級経営で生かせるアイデア~みんなのミニネタ集~ | 学級経営の学習指導案・授業案・教材 | EDUPEDIA(エデュペディア) 小学校 学習指導案・授業案・教材

 

ちょうど、関連する方法がいくつか紹介されていた。

 

「静かにさせる」こと以外にも、多くの場面で「技術」を用いることができると思う。

 

「整列させる」「話を聞かせる」「声を出させる」などなど…。

 

 

それだけでいいのか

ここからが本題である。

 

昨夜読んでいた教育雑誌にも、いくつかの「技術」が紹介されていた。

 

たしかにその手法を用いれば、直接的な言葉(「静かにしなさい」など)を発さなくとも、統率できるであろう。

 

しかし、である。

 

例えば、「静かにさせる」ための手法。

 

ざわざわしているときに、教師がそれらの様々な「技術」で静かにさせる。

 

その「技術」に任せきりで1年間が過ぎてしまったら…?

 

「静かにする」ということができる子どもたちに育っているのであろうか。

 

教師が用いる静かにさせるための「技術」で、静かになっているだけではないのか。

 

では、担任が変わったらどうであろう。

 

そういった「技術」を知らない教師だったら?

 

「静かにしなさい」という指導ばかりでは、子どもたちも反発を起こすかもしれない。

 

その教師の「指導力」の問題であろうか?

(もしかしたら、それもあるかもしれないが)

 

これまでは、ざわざわしていても、「技術」ある教師がすぐに静かにさせていた。

 

言わば、「教師のいうこと」だけを聞いていればよかった。

 

静かにすべき場面では、教師が様々な方法でその場を静めてくれていたのだ。

 

教師の指示を待つだけで済む、指示待ち人間であればよかった。

 

自分たちで考える機会がなかった。

 

静かにすべき場面で、最初から静かに待つという耐性が身についていないのだ。

 

これでいいはずがない。

 

 

「技術」の背景が見えない

だいぶ、極論を述べたと思う。

 

誤解のないように言っておく。

 

私は、そういった「技術」をもつことは必要だと思う。

 

それが1つでも多く知っていれば知っているだけ良いと思う。

 

そして、その「技術」を実際に現場で用いるべきだと思う。

 

ただ、それだけに頼ってはマズイと思う。

 

教育雑誌で紹介されているようなものは、そのほとんどが有名な「実践家」の先生方の手法だ。

 

しかし、その先生方には、各々の教育に対しての思いや考え、軸がある。

(最近では、私は「哲学」と表現している)

 

紹介されている「技術」は、その先生方が行う教育のなかの1つのパーツでしかないのだ。

 

それらの「背景」というものは、紙面からは伝わってこない。

 

しかし、そのパーツに過ぎない「技術」をあたかも「すべて」のように思い込んで、それだけを実践していく。

 

そういった「技術」を寄せ集めて、それらの「技術」だけを用いて教育していく。

 

が、これが結構うまくいく。

 

しかし、どこかで必ずボロがでる。

 

その1つの例が、先に述べた「指示待ち人間を育てる」といったことだ。

 

 

以前の自分

だいぶ他人事のように書いてきたが、以前の自分がこれに近い状態であったのだ。

 

自戒の意味を込めて書いている。

 

昨日読んでいた雑誌。

 

今でも継続して読んでいる。

 

大変勉強になる。

 

「そういう技術もあるのか!」と学ぶことも多い。

 

そして実践することもあるだろう。

 

しかし、乱用はしない。

 

それだけに頼らないようにする、私も子どもたちも。

 

そういう風に考えられるようになっただけでも、少し成長しているんだなと思う。