【学び】ユーモア・スキル
「将来は、お笑い芸人になりたい」
「まずは吉本興業に入ることが目標だ」
これは、自分が小学6年生のころに描いた“夢”である。
本気で「お笑い芸人」になりたくて、日々修行(?)を重ねていた。
修行というのは…
・お笑い番組を見まくる
・友人と即興コントをしまくる
・休み時間は大喜利をする
こんな感じ。
よくもまぁ、(当時の)こんな自分と気が合う仲間がいたもんだと、今更ながらに思う。
中学に進学してからは、「教師」という夢に向かって進み始めたので、お笑い芸人への夢はなくなったが…
今でも「お笑い」は大好き。
そんななか、昨日は自分にとっては「夢のような」講座に参加してきた。
それは…
「ユーモア・スキル養成講座」である。
https://senseiportal.com/events/42553
講師は、オシエルズの矢島伸男さんという方だ。
お笑い芸人をされながらも、「教育」に対しても熱い思いをもち、このユーモア・スキルを普及されている方である。
この「ユーモア・スキル」というものは、大きく分けて2つの要素から成っている。
1つが「人格的側面」、もう1つが「能力的側面」だ。
この「人格的側面」というものは、いわゆる個人がもつユーモアへの“態度”とか“指向性”を表している。
つまりは、そう簡単には変えることができないものだ。
一方で「能力的側面」は、スキルとして向上させていくことができる。
この「能力的側面」は大きく分けると4つ。
上記のサイトで詳しく紹介されていたので、引用させていただく。
第1因子 | 表現力 | 笑い表現(反応)を行うための声や表情・動きまたは意欲を司る能力 |
第2因子 |
創造的思考力 |
ユーモアを感じ取る(生み出す)ために視点を変えて思考する能力 |
第3因子 | コーピング力 | ユーモアを感じ取る(生み出す)際に生じる緊張や不安に対処する能力 |
第4因子 | 論理構成力 | ユーモアを表現するための論理の構成または立て直しを司る能力 |
引用:http://improv-comedy.org/workshop/
この4つの能力は「お笑い」にだけでなく、「教師」としても必要な資質だなと感じた。
例えば「表現力」は欠かせないだろう。
子どもに届かせる声量だったり、間の取り方だったり…
子どもたちに分かりやすく「伝える」という点では、大切だ。
また「論理構成力」なんかは、まさに授業を作る上で重要となってくる。
日々の授業では、ここまでじっくりと練ることはないかもしれないが、研究授業では発揮される力であろう。
自分なんかは「笑い」という視点でも「教師」という視点でも「コーピング力」をより高めたいなと感じた。
また、昨日の講座では「心理的安全性」というものも紹介された。
これ、言い換えると「ホームと思える教室」だと思う。
taka-ichi-sensei.hatenablog.com
子どもにとって、毎日過ごす教室がアウェイであってはならない。
安心できる場所。
それがあって、日々の学習に全力で取り組めるのだと思う。
昨日の講座では、いくつかのゲームが紹介された。
どれも楽しく、2学期になって実際にクラスで実践してみようと思った。
最後に…
昨日、一番心に響いた言葉がある。
Give your partner a good time.
和訳すれば、「相手にいい時間を与える」だ。
自分勝手ではなく、相手を思う。
お互いがお互いを思う。
それがあるから、安心して「先」を見据えることができる。
自分も、昨日はステキな時間を与えてもらった。
ユーモア・スキル。
今年度は特に、「笑い」への思いは強い。
自分の中では1つのテーマである。
これを機に、「笑い」「ユーモア」について学びを深めていきたい。