【言葉】子どもに伝える「言葉」
今朝の出来事です。
2歳になったばかりの息子がトーストのパンを食べていました。
パンには、ハムがのっています。
息子は、パンを普段からよく食べますが、それ以上にハムが大好き。
ということで、ハムだけ食べようとするのです。
こうなると、ハムだけ食べきって、パンを残すことが十分に想定できます。
さて、この時、どんな声かけをしますか?
2歳、ということはひとまず置いておいて、考えてみてください。
「コラ!!」と一喝する。
正直、そこまでの悪事を働いているわけではありませんが、こういう対応も考えられる!?
「どうして別々に食べるの?!」
あり得ますね。
これは言いそうだ。
現に、妻が言っていました。笑 ←笑ったら怒られる。
「ちゃんと食べなさい!」
これも言いそうですね。
今回の話とは違いますが、食事中に肘をついていたり、手遊びが始まったりしたら、このように言うかもしれません。
さて、話を戻します。
これらの言葉かけって、普段何気なく使っているし、あまり深く考えることもないですよね。
だって日常茶飯事に起こりうることだから。
けど、これらの言葉かけで、子どもにきちんとこちらの意図が伝わっているのかなぁ、と時々思います。
今回の場合だと、「パンとハムを同時に食べる」ということを息子に伝えたいのです。
では、上記の言葉かけでこちらの意図は伝わっているのか。
しかも相手は2歳だとすると…!?
「コラ!!」
これだと、「ダメなんだ」ということは伝わるかもしれません。
いや、もしかしたら、「なんで怒られた?」となるかもしれません。
「どうして別々に食べるの?!」
そりゃあ、だって、ハムが好きだから。
ハムが美味いんだ、そんなの愚問だよ、はっはっはっ。
ということで、伝わらなさそうです。
(念のために。息子は2歳です。まだこんなことは言えません。)
仮に、多少、語気を荒げて言ったとしても、「コラ!!」と同じで「なんで?」になるかもしれません。
「ちゃんと食べなさい!」
「いや、食べてるよ!(ハムを!)」と思うかもしれません。
そもそも「ちゃんと」っていうのが抽象的すぎます。
よく分かりませんね。
じゃあ、どうやって言えばいいのか。
ちょっと考えた末に、こう言いました。
私がパンを指差して、
「いっしょにね!パクって!(食べようね)」
そしたら、パンとハムをいっしょに食べるではありませんか!!(親バカです)
そのあとに、
「そうそう、できたね。いっしょに食べると美味しいね。」
とその行為を褒めました。(親バカです)
ここで大切だなぁと思ったこと。
それは、
正しい(望ましい)行動を伝える。
そして、
できたら褒める。
(これはあくまで私の考えであって、どれが正解、不正解という訳ではないと思っています)
これって、学校で子どもたちに伝えるときも同じだと思っています。
例えば、廊下を走っている子に対して。
「コラ!!」
「走るんじゃない!!」
「なんで走ってるんだ!!」
これらの言葉かけは、注意として有効です。
安全第一ですからね、こういう指導も必要だと思います。
ただ今回の、「正しい行動を伝える」という観点で言えば、これだと直接的には伝わらないでしょう。
(廊下を走ってはいけないのは、分かっていると思うのですが)
そこで、
「歩きなさい!」
こう言えば、何をすべきか明確になります。
もちろん、走ってはいけないことも伝わります。
そして、走るのをやめて歩き始めた子に、
「よし!」
なんて一言でも伝えれば、その行動は強化されるのではないでしょうか。
学校で意識して指導していることって、子育てにも共通していることがあるんだなと思いました。
ちなみに…
誤解のないように言っておきますが、私も普段「コラ!」とかよく使っています。
日々、勉強中です。