【学び】『子どもを伸ばす学級づくり』
先日、群馬に向かう車中で読んだ本。
taka-ichi-sensei.hatenablog.com
改めて、自分の気持ちを奮い立たせてくれました。
この本で学んだことを中心に紹介していきます。
当たり前のことを当たり前に
今、私自身がとっても意識していること。
それが、「当たり前のことを当たり前にできるようにする」ということ。
「当たり前」って何?と思われる方。
例えば、次のようなこと。
「元気良く挨拶をしよう」
「掃除を真面目に取り組もう」
「名前を呼ばれたら返事をしよう」
「給食の前には手を洗おう」
などなど、例を挙げればきりがありません。
これらの「当たり前」のことを「当たり前」にできる子どもに育てることの大切さ。
それを改めて実感することができました。
「哲学」をもつ
ある日の朝礼のシーンが紹介されています。
朝礼開始のチャイムが鳴ってから、10名ばかりの中学年の子どもたちがだらだら運動場へ出てきた。担任は一応「早くしろ!」と声をかけるものの、まだまだ後から遅れてくる子どももいる。やがて校長の話が始まる。遅れてきた上に手遊び、私語の類が止まらない。担任がその場に行って怖い顔で注意するが、聞くのはその一瞬だけ。担任が行き過ぎるとまた元の木阿弥である。こうして10分ほどの間、そのクラスはずっとザワザワと騒がしいままであった。
このような時、どういう指導をすべきでしょうか?
このケースでは、担任がその場で叱ったり睨みをきかしたりしていました。
「その場」は収まるかもしれません。
が、それは一時的なもの。
次の朝礼でも同じ光景になるのは目に見えています。
その場限りの指導では、子どもは変わらないのです。
そこには、教師の「哲学」が必要。
何のために子どもたちに指導をするのか。
どういう子どもたちに育てていきたいのか。
それをはっきりと明確に言えるようにならなければいけません。
そして、その「哲学」を教育活動の軸として、子どもたちに指導をしていきます。
という私も、この「哲学」というものを意識し始めたのは、半年ほど前からです。
まだまだ勉強中であり、私自身もこれからたくさん学んで成長する必要がありますが、そんな私でも言えるのが、やはり「哲学」をもつことで、自身の教育がブレなくなる、ということです。
いやいや、先輩方からしたらまだまだ「ブレブレの教育」をしているかもしれない私ですが、少なくとも半年前の私よりは、その点で「成長」しているなと実感しています。
この「哲学」をもつということ、いち教師として大切にしていきたいです。
「哲学」のある指導法
この著書には、具体的な30の場面での指導法が掲載されています。
それらは全て、著者である土作先生の「哲学」に支えられたもの。
だから、見よう見まねで自分が実践するのは、ちょっと違います。
なぜなら、「哲学」は教師一人ひとりによって違うものだからです。
教育の目的は全国一律であるが、「哲学」は教師一人ひとりによって違う。それでいい。人生経験も勉強量も違う教師の「具体的な指導を支える思想」が同じであろうはずがない。血税でメシを食っている教師各自が、真剣に勉強して精一杯の知力と人間性をもって目の前の子どもたちに対峙すればよい。ただ、誰に何といわれようとブレない「哲学」を持ち続けることが大切なのである。
だからこそ、私も自身の「哲学」をきちんともち、指導にあたりたいと強く思います。
だからと言って、著書で紹介されている指導法は、土作先生の指導法だから自分はやるべきではない、なんてことはないと思います。
共感できるところもたくさんあるし、何よりとても勉強になります。
ここで学んで、これからの自身の「哲学」をキチッと確立していければいいと思っています。
子どもを伸ばす学級づくり―「哲学」ある指導法が子どもを育てる (Series教師のチカラ)
- 作者: 土作彰
- 出版社/メーカー: 日本標準
- 発売日: 2010/03
- メディア: 単行本
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いやぁ、それにしても熱いですね、土作彰先生。
私も、この夏の暑さに負けない熱さをもてる教師を目指します。