【読書】「ミニネタで愉快な学級を創ろうよ」
コチラは土作彰先生の著書。
「ミニネタ」というのを聞いたことはあったし、
土作先生のセミナーで実際の「ミニネタ」をいくつか教わったこともあるけど…
他にどんなものがあるんだろう?
という興味から購入してみた。
お風呂でじっくりと読む。
「あ、それ知ってる知ってる」というものから、
「へぇ〜、なるほど!!」というものまで、
多様なミニネタがあった。
すぐに実践できるものもある。
一気に読み終えて思ったこと、それは…
ミニネタを知っていて、損はない!
ということ。
この本には101個のミニネタが載っている。
教師の引き出しは、多ければ多いほどいい。
実践する、しないは最終的には本人が決めること。
「知らなかった」というのは…もったいない気がする。
30分ほど熟読すれば知り得る内容だからこそ…。
もちろん、ここで紹介されているミニネタを知らなくても、何の問題もない。
けれども、知っていたからこそ、ピンポイントで使えるものもあるし、
自分の知識として技術として、一歩でも深めることができる!
(本を読むだけという)こんな簡単な方法で得られるものであるならば、どんどん吸収していきたいものだ。
101個のミニネタの中で、私は15個ほどピンときたものがあった。
15個の引き出しが増えたのである。
1個でも「なるほど〜」と思えるものと出会えれば、読む価値あり!
そこで、実際に使ってみたミニネタを紹介。
先日、席替えを行った時のこと。
(と言っても、だいぶ前のことになる…)
その時は、今年度初めての「ご対面方式」の席替えを行った。
この方式は過去には何度もしたことがあるが、今受け持っているクラスでは初めてだ。
席替えミニネタ①
自分で席を決めさせる際の条件を板書する。
- 黒板が見えにくい人
- おしゃべりしやすい人
- 先生の話を聞くのが苦手な人
これらの条件に当てはまる人は、なるべく前の席に座る。
「え、これだけ?」と思われる方は、すでに実践されているのだと思う。
ただ、私の場合は、かつてこの方式で行った際は、「1.黒板が見えにくい人」だけを前の方の席に座らせていた。
2や3の条件は提示していなかった。
結局は、自分で席を決めるため、ある意味いくらでもごまかせる。
ただ、これらを事前に伝えておくことで、子どもが自分自信を振り返る機会になると思う。
「ちょっと、前の席にしようかな…」と考えるかもしれない。
実際のところ、明らかに「おしゃべりする子」が後方の席に座っても、別にいい。
それで全然構わない。
今回の席替えでは、2名の男子が前方の席を選んでいた。
そういう意識が働いたとのこと。
その一歩が大切。
とことん認めてあげたい。
席替えミニネタ②
席替えをした後、「こんな奴の隣は嫌だ!」なんて言い出す子が、たまにいる。
そういうことがちょっとでもあれば、席替えは即中止にする。
今後、こういう決め方は一切しない。
かつての私もそのようにしてきた。
今回、学んだのはその一歩先のこと。
隣になった子に、心をこめて「よろしくお願いします」と言う。
私も、言わせたことはあった。
が、毎回ではない。
これを「当たり前」の行動とはしていなかった。
挨拶など礼節を大切にしているのに、こういうところで挨拶ができないのはどうなのだろう。
今回は、「よろしくお願いします」と言うように仕組んだ。
(仕組んだ、という言葉はなんだか変だが、そう言うように気付かせた)
本当にちょっとしたこと。
けど、こういうちょっとしたことが、実は大きな差となってくるのだと思う。
ミニネタで愉快な学級を創ろうよ。
他にも、実践したいミニネタがいくつかある。
ストックしておいて、チャンスがあったら試してみよう。
そういうことを考えるだけでも、ワクワクする。
読んだのは、だいぶ前になるけど…
改めて読むと、また吸収できそう。