昨夜、職場から帰宅した後、ゆっくりと湯船につかった。
その際、せっかくなので読書をしようと本棚から1冊の本を取り出した。
「いじめ」についての本である。
読みきれなかった続きを今朝、読んだ。
何度か読んだことのある本であるが、新たなことを学んだ。
そこで、印象的だったことを1つだけ。
いじめは絶対に許されない。しかし…
「小さなトラブル」は子どもたちには必要だということ。
温室でぬくぬくと育つ子どもは、やはりひ弱になってしまう。
一過性のけんかやもめごとは、あえて経験したほうがいいのだ。
小さなトラブルを経験するからこそ、それへと備えることができる。
昔は、子どもたちの集団というものがあった。
「ガキ大将」がいて、そこに泣き泣きついてくる子がいる。
時には体を張ってのび太を守ることがある。(映画でよく見られる光景だ)
こうした集団の中でいろいろなことを学ぶのだ。
ほんのちょっとのいじわるをされたことで、親が口出しをすることがある。
するといじわるは今後なくなるかもしれない。
しかし、それで学べるべきことが学べなくなるかもしれない。
もちろん、見極めは必要である。
教師としても、それが長期的に、かつ陰湿なものであるならば、即刻対処すべきだし、
そもそもいじわるを見逃すことはしない。
小さなトラブルも、即解決してやるべきである。
が、それでもそういった子どもたちの集団から学ぶことがあるのだ。
私が子どもの頃を思い出した。
同じ地域の子どもたち5〜6人でよく遊んでいた。
みんな異学年である。
その時は、私が一番年上だった。
「ガキ大将」とまではいかないが、決定権は私がもっていた。
こういう集団って、今でもあるのだろうか。
「時代が変わった」とよく言うが、30代の私でさえそう思うのだから、
私の親世代から見れば、今の子どもたちというのは、良くも悪くも全然違うのだろう。
話がだいぶ脱線したし、うまくまとまらないのだが、
私が印象に残ったことは、
小さなトラブルは必要だということ。
今、その「小さなトラブル」さえも根本から廃絶しようとしてはいまいか。
「いじめ」は絶対に許されない。
それは大前提である。
その上での、考えだ。