数少ない、職場で尊敬できる方の言葉。
「人の気持ちは、水の如く」
ここに、一つのグラスがある。
ここに、大きめの四角い氷を入れるとどうなるか…。
氷も削られるし、もしかするとグラス自体にも傷がつくかもしれない。
1つのグラスに入る氷の形や大きさというのものは、限られているのだ。
しかし、これが水であったらどうだろうか。
何の問題もなく、入る。
満たされる。
お互いに削られたり、傷がついたりすることもない。
人の気持ちも同じなのだ。
人には、それぞれの器がある。
そこに、がっちりと固まった氷のように接してしまうと…
そこにフィットすれば問題ないが、サイズや形が違ったら、お互いに痛みが生じる。
自分の気持ちは、水の如く。
水ならば、その器を満たすことができる。
つまりは、その人に合わせて柔軟に対応するということだ。
言葉で言うのは簡単だが…
実際に水のように柔軟に対応していくのは、決して簡単ではない。
氷が水になるためには、“熱”が必要だ。
人の気持ちにも、多少の熱を加えないといけない。
このバランスが難しい。
自分の氷のような気持ちに、熱を加えすぎると…
蒸発してしまう。
決して簡単なことではない。
だが、人と人が関わる上では、大切なこと。
教師は、子ども一人一人のコップに水を注いでいくのだ。
氷のように、画一的に接していては…
合わない子がいる。
傷をつけてしまう。
人の気持ちは、水の如く。
素敵な言葉を教えていただいた。