最笑はGOOD!〜全力で前に突き進む〜

小学校教師であり、二児の父でもあります。日々のちょっとしたことを気ままに書いていきます。「最」高の「笑」顔を目指して!最笑はGOOD!(さいしょはグー)

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【プロ】美容師の世界

先日、髪をカットしました。

 

そこで担当してくれた方から興味深い話が聞けました。

 

ということで、ちょっと紹介。

(普段は、髪をカットするときは私は黙って時を過ごすことが多いのだけれども、今回は積極的に話してみました)

 

 

 

美容師さんは、世の中にたくさんいると思うのですが、

 

「カットの仕方って誰がやっても同じなの?」という素朴な疑問がありました。

 

そこで聞いてみたのです。

 

その担当の方(以下Kさん)曰く、

 

初めて働き始めた場所でオーナー(所謂、師匠ですね)から教わることが、自身のカットの基本になっていくとのこと。

 

つまり、そのお店のやり方というものがあるのですね。

 

と言っても、どういう違いがあるのかはちょっとよく分かりませんので少し突っ込んで聞いてみました。

 

Kさんの場合は、まずは左右のどちらか半分からカットしていく、という方法だそうです。

 

Kさんが言うには、初めて働いたお店は、隣との座席の位置間隔が狭かったため、

 

全員が(例えば)左側から切り始める、ということでした。

 

そうすることで、美容師さんが隣の人と接触することが避けられるとのこと。

 

なるほどぉ。

 

それと、髪をカットするとき、ハサミを一回入れるごとに“カッカッカッ”とリズムよく、2〜3回ごとに切っていくそうです。

 

確かによく見ていると(聞いていると)、リズムよく“カッカッカッ”とカットしている…!

 

これは、お客さんを安心させるためらしいです。

 

例えば、

 

“カッカッカッ”

“カッカッカッ”

“カッカッカッ”

“カッカッカッカッカカッカッカッ”

“カッカッカッ”

 

のように、途中で急にカット数が多くなると

 

「なんだなんだ、切りすぎじゃないか!?」と不安にさせてしまうかもしれない。

 

ということで、同じリズムでカットしていくことが大切なのだと。

 

なるほどぉ。

 

そういう配慮がされているとは、つゆ知らず。

 

…ということは、お客さんへの配慮を全く無視して、リズムなんか関係なく、切りたいように切った方が効率がいいのでは?

 

Kさん曰く、「そうだと思います。笑」とのこと。

 

ただ、もう体に染み付いてしまっているので、そういうリズムでカットすることが当たり前なのだそうです。

 

それともう1つ。

 

よくお客さんが座る椅子って、上下に動きますよね?

 

ただ、Kさんが最初に働いたお店では、オーナーの意向で、絶対に椅子を動かさなかったのだそうです。

 

お客様を動かすとは、何事か!という思いがあったそうで。

 

そのため、本来なら椅子を高くあげて切れば楽なところを、

 

Kさんは膝を床につけてでも低姿勢になってカットするとのこと。

 

これは足腰が自然と鍛えられますね。

 

さすが、プロ意識が高い。

 

そんな美容師さんの配慮なんて、お客にしてみたら分からないかもなぁ。

 

けど細かいところで多くの配慮がされていたと知り、とても関心が高まりました。

 

 

 

ちなみにちなみに、

 

クラシカルバックって知っていますか?

 

もちろん、私も知りませんでした。

 

こういう髪型のことのようです。

 

f:id:taka-ichi0504:20161211202401p:plain

第7回大会結果 理容部門 « 全国理容美容学生技術大会より)

 

この髪型を作るのには、かなりの技術が必要みたいです。

 

素人の私にとっては、こういう髪型を見ても、ヤンキーしか思い浮かびませんが、

 

見る人が見れば、「この髪型を作るとは…レベルの高い美容師だ…」なんて思うそうです。

 

その世界にしか分からないこともあるんですね。

 

 

 

そういう点では、教師の世界でも、教師にしか分からないところってあると思います。

 

授業1つをとっても、保護者の視点と、教師の視点は違うわけで。

 

仮に保護者が「いい授業だな」と思うことがあったとして、

 

それが教師から見ても「いい授業だ」と思うかどうかは別物かもしれません。

 

もっとも、教師によっても、視点が違うと思うのですが。

 

どの世界でも、一流の人にしか分からないものってあると思います。

 

私なんか、教師としてまだまだ…。

 

 

 

今回、Kさんから話を聞いて、そんなことを考えました。

 

美容師のプロの世界をちょっと垣間見れた気がします。