最笑はGOOD!〜全力で前に突き進む〜

小学校教師であり、二児の父でもあります。日々のちょっとしたことを気ままに書いていきます。「最」高の「笑」顔を目指して!最笑はGOOD!(さいしょはグー)

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【げんこつ】これにて一件落着

私は、中学校の時の先生に強い影響を受けて、教師を目指した。

 

今は、小学校の教員をしている。

 

私の小学校時代、毎年のように担任の先生が変わった。

 

つまり、6人の担任の先生にお世話になった。

 

変な話だが、小学校のときには「学校の先生になりたい」と思ったことは一度もない。

 

あえて悪い言い方をすれば、小学校の先生には「先生になりたい」という憧れや影響は受けなかった。

 

あえて悪い言い方をすれば…。

 

しかし6人の先生とも、とてもいい先生であった。

 

 

 

今日、職場からの帰り道、小学校時代のことを思い起こしていた。

 

一番印象的だったのは、私が4年生の時の担任の先生だろうか。

 

男の、ちょっと恐い印象の先生であった。

 

だが、今思えば、私のことをとても評価してくれていた気がする。

 

 

 

思い起こすと、いろんな思い出が浮かんでくる。

 

そのうちの1つ。

 

とても印象に残る叱られ方を思い出した。

 

その日は、友人と2人でトイレ掃除をしていた。

 

ちょっとした悪ふざけで、3階のトイレの窓から、トイレ用の洗剤を流し落とした。

(基本いい子であったと記憶しているが、こういうちょっとした悪さはしていたのだ。)

 

それが運悪く上級生に見つかってしまい、担任の先生にチクられて報告されてしまった。

 

すると、担任の先生がトイレに入ってきた。

 

私も友人もビクビクである。

 

言い逃れはできないと思い、事実を話した。

 

「窓から洗剤がこぼれてしまいました」

(確かにこういう言い方をした。さすが、子どもである。)

 

すると、先生は握りこぶしを作り、ゴチンと一発げんこつをした。

 

そして「これにて一件落着」と言って、その場を去った。

 

頭には、げんこつの余韻がありヒリヒリとしていたが、なんだか気持ちもスッキリしたのを覚えている。

 

今で言えば、「体罰」と言われるかもしれない。

 

いや、言われるだろう。

 

だが、当時はそんなことは全く考えもしなかったし、今となっても全く嫌な感情は湧いてこない。

 

むしろ、すんなり反省してしまった。

 

決して、体罰がいいとか悪いとかそういうことを言いたいのではない。

 

ただ、この先生の叱り方が、とても印象に残っているのだ。

 

 

 

教師になって、この先生のことを思い起こした時、なんだか「憧れ」のようなものを感じた。

 

記憶が美化されているのかもしれないが。

 

別にげんこつを自分の武器にしようなんて言っているわけではない。

 

その叱り方が、とてもスマートだと思ったのだ。

 

時間にして、わずか30秒足らずであろうか。

 

十分に反省させられた。

 

 

 

学校で過ごしていると、子どもを叱る場面というのは結構ある。

 

ちょっとしたことでも、叱るべきことはある。

 

そんなときに、長々と説教をしても逆効果だろうなと思うこともしばしば。

 

子どもも、大方は反省しているのだ。

 

その気持ちを汲んだ上で、余計なことは言わずに、しかしきちんと是非は伝えて、指導できるようになりたい。

 

さすがに、げんこつはできないけど。

 

「これにて一件落着」

 

いやぁ、しびれる叱り方だ。

(いろんな意味で)