【読書】「子どもが伸びる102の授業術」その2
こちらの本を読み、学びをアウトプット。
『人の顔はまず鼻からかかせれば絵が大きく広がっていく』
実は、私は「図工」を教えたことがこれまでに一回しかない。
その他の年は、図工は専科授業であった。
加えて言うと…
その一年間の図工の指導も、本当にひどいものであった。
教員になってから二年目の時だ。
絵画指導というものには程遠く …
あまり思い出したくはない。笑
ということもあり、あまり図工の分野には詳しくない。(恥ずかしい…)
こんなんだから、まだまだ“プロ教師”なんて言えないな。
ここで一つ、考えてもらいたい。
これから人の顔を描くとする。
その際、あなただったら、顔のどの部分から描き始めるだろうか。
A:顔全体の輪郭
B:頭の形
C:頬
D:耳
E:鼻
F:口
G:その他
この著者で紹介されているのは、とある二年生40人の実態。
結果は次の通りだ。
A:顔全体の輪郭 23人
B:頭の形 8人
C:頬 9人
D:耳 0人
E:鼻 0人
F:口 0人
G:その他 0人
結果から分かるように、この二年生の子たちは、半数以上が「部分」よりも「全体」から描き始めたということだ。
そして、顔全体の輪郭から描き始めた子の多くが、とても小さい顔の絵を描いていたという報告がある。
ここで著者は、この原因は指導者側の問題だと述べている。
机にひじをついて絵をかかせていないだろうか。絵は手先でかくものではなく、腕全体を動かしてかくものである。いすに座ってかかせるのではなく、机の前に立たせて顔をかかせてみよう。机の大きさや高さが気になるのなら、床の上でかかせてみよう。ぐんと大きな顔がかけてくるはずである。
これは、細かい技術というよりも、心構えのような気がする。
けれども、納得。
体全体を使ってかかせるのであれば、座っているよりも立っていた方がダイナミックになる。(と思う)
この話を聞いて、体育の表現運動を思い出した。
体育の表現運動では、(一般的なのかは別として)紅白帽や靴下は着用しない。
その理由は、足の爪先から髪の毛の先までもつかって表現させたいから。
一見すると、形から入っているようだが、これは心構えだろう。
とっても納得。
ちなみに著者は、上記の指導を行った上でも改善が見られなければ、そこで初めて顔の輪郭線を取り除く指導をすればよいと述べている。
それが、「鼻」からかかせる指導なのだろう。
私自身が実践したことがないので何とも言えないのだが、いつか機会があればこういう指導をしてみようと思う。
この指導法って、今で言う「酒井式」なんだと思う。
それにしても、実践したことがないというのは、本当に情けないな。
機会がなかなかないのも一つの理由だが…
小学校教師は全科を指導できなくてはならない。
学ばないとなぁ…。