【読書】「子どもが伸びる102の授業術」その1
こちらの本を読み、学びをアウトプット。
『1.1mの高さで語りかければ子どもの心はひらく』
この1.1mというのは、新入生が初めて小学校の門をくぐるときの平均的な目の高さのようだ。
ちなみに、この本が書かれたのは、今から30年以上も前。
その頃に比べると、この“平均身長”というものに変化があるかもしれないが、大した差ではないだろう。
この1.1mの目線になって周りを見てみる。
そうすると、子どもたちが見ている世界の一部が見えてくるのだろう。
著者はこんなことを書いている。
大人に押しつぶされそうになりながら、空だけ見てわたる横断歩道の恐ろしさ、また大人に周囲をびっしり取り囲まれたときのエレベーターの中の圧迫感ー(中略)だいたい、この世の中のすべてのつくりが、いかに大人中心にできあがっていることか、
あぁ、こういう視点はなかった。
私は、身長が180cm以上ある。
四捨五入したら190cmだ。
10人中8〜9人は、私を見たときに「デカイ!」と思うだろう。
実際に言われることもよくある。
子どもたちからしてみたら、とんでもない巨人だ。
威圧感が半端ないと思う。
そして自分で言うのもなんだが…結構強面だと自覚している。
だから初めて担任した子どもたちの多くは、私に「なんだか怖そう」という印象をもつ。
そんな私が、初任の頃から意識していることがある。
それは、しゃがんで話すこと。
そうすることで、初めて子どもと目線が合う。
「目線を合わせる」ということを意識して、しゃがんでいたのだが…
最近は、それだけでなく「無駄に威圧感を与えない」ということも意識している。
この「無駄に」というのがポイントで…
指導で必要だと感じたときは、この体格を生かしまくる。笑
実際に、威圧する。笑
まぁ、そういうことは滅多にないけれども。
そしてもう一つ。
なるべく「笑顔」を心がけている。
これも、やはり私のイメージが先行してしまうから。
これで仏頂面だったら、誰も近寄らないだろう。笑
この体格だからこそ、笑顔を意識し始めたのだ。
もちろん、まだまだ修行中なので、笑顔じゃないときもたくさんある。
けれども、新年度の出会いの時期は、いつもの1.5倍はスマイルだろうなぁ。
そこは意識しなければ。
子どもと話をするとき、身をかがめて、子どもと目の高さを合わせる。たったこれだけの教師の心づかいで、子どもは教師に心をひらき、自由に話しかけてくれるのである。
結局は、教師の心づかいなんだな。
新年度、子どもたちの目の高さに合わせて話をしよう。
「先生、首が疲れます」と言われたら、私の負けだ。笑