【言葉】色々と面白くなってきた
私は「お笑い」が好きだ。
小学生の頃は、ダウンタウンのごっつええ感じ、ウリナリ、めちゃイケなどを毎週録画して、何度も見ていたほどだった。笑
爆笑オンエアバトルなんかもよく見ていた。
「お笑い芸人」になりたいと本気で思っていた時期もあった。
M−1が始まり、さらにお笑いブームに拍車がかかった頃には、もう少し現実を見つめ直すようになったが…笑
まぁ、とにかく、お笑いが子どもの頃から好きだったのだ。
そして、よく思うことがある。
「芸人さんは、メンタルが強いな」と。
面白ければ、いい。
だが、そうでないときもある。
そんなとき、多勢の客を前に、最後までネタを披露しなければならない。
途中で心が折れないのだろうか。
教師も、クラスの子どもの前で授業を行う。
常に子どもの表情が目に入ってくる。
「あぁ、つまらない」
「早く終わらないかな」
ほとんどの子がそんな顔をしている場合、
とても辛くなる。笑
もちろん、それは教師の腕が足りないだけなのだが…。
そんなときは、思い切ってやめてしまうこともある。
違うことをする。
だが…
芸人さんはそうもいかまい。
「反応が良くないので、これで終わりにします」なんてことは出来ないであろう。
やはりメンタルが鋼のようだ…と思っていた。
先日、サークル(勉強会)にて、こんな言葉を聞いた。
それがとてもしっくりときて、心に残った。
「笑ってくれる人を見て、芸をする」
どんなにつまらない芸をしていても、きっとその中にファンがいるだろう。
決してファンでなくとも、1人くらい笑顔でいる客がいるかもしれない。
その人、そのただ一人を見て、芸をする。
一個人にアタックするのだ。
するとどうだろう。
笑ってくれる人がいるから、その人のために心地よく芸ができる。
そして、その人の笑いが周りに波及していく。
いつの間にか、多くの人に笑いが伝わっていく。
そんなこともあるのだろうと思った。
教師の場合。
まぁ、先ほどの例のような授業については、教師が力をつけるべきだが…
例えば、クラスが不安定なとき。
反抗心丸出しの子を見て、話をしても伝わらない。
そこで勝負をするのではない。
笑ってくれる人を見て、話す。
そこから波及していく。
この“波及する”ということ。
最近になって、体感している。
よいことも、悪いことも、波及していく。
それならば、良さを波及させていきたい。
また、こんな言葉も胸に突き刺さった。
「全員を変えよう、なんていうのは、思い上がりだ。
しかし、全員を変えるための努力は怠らない。」
この言葉の意味が、今、分かる。
自分は思い上がっていた。
人を変える…簡単なことではない。
自分自身ですら、変えていくのは難しいのに…
しかし、常に“全員”を視野に入れる。
“全員”を意識する。
以前なら、この言葉に矛盾を感じていたと思う。
言葉というのは、自分の中に入ってくる最適なタイミングがある。
そうでないときは…
スッと流れていく。
面白いね。