最笑はGOOD!〜全力で前に突き進む〜

小学校教師であり、二児の父でもあります。日々のちょっとしたことを気ままに書いていきます。「最」高の「笑」顔を目指して!最笑はGOOD!(さいしょはグー)

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【居場所】「行きたくない」と思う

「学校に行きたくない」

 

子どもがこのように思うことは、そんなに少なくはないと思う。

 

先日、とあるアンケートを行った。

 

ズバリ、上記のように思ったことがある子は少なからずいたわけだ。

 

そして、この思いを抱く理由が肝心なのである。

 

「今日は、苦手な国語の発表があるから行きたくない」

 

「体育で苦手な鉄棒があるから行きたくない」

 

「昨日、友達と喧嘩したから行きたくない」

 

こういった理由だとしたら。

 

その現象が過ぎ去れば、解決できるのであろう。(大方は)

 

ただ、なかには慢性的に「学校に行きたくない」と思っている子がいるのかもしれない。

 

そういう子がいるかもしれない、という視点をなくしてはならない。

 

 

 

今日、ここから書く内容は、とても視野の狭い、個人的で限定的な意見である。

 

これが「すべて」ではない。

 

一教師が書く、独り言である。

 

 

 

 

 

「学校に行きたくない」

 

そう思う子のなかには、クラスに仲のよい友達がいないのかもしれない。

 

教室に行っても、なんとなく一人で過ごすことが多いのかもしれない。

 

決して、いじめにあっているわけではない。

 

しかし、教室が「居心地のよい空間」になっていないのかもしれない。

 

なんとなく、自分がいる教室を「アウェイ」と捉えているのかもしれない。

 

 

 

朝、教室に入って、自分の席に着く。

 

周りでは楽しそうな友達同士の会話が聞こえてくる。

 

仮に自分から声をかけたら、誰でも話を返してくれる。

 

しかし、自分からはなかなか話しかけにくいのだ。

 

結局、朝の時間を一人で過ごしている。

 

 

 

授業中、グループになって活動する時間。

 

自分の意見をいう場面では、きちんと意見を伝える。

 

グループのなかに、話す順番があるので、それに従うだけ。

 

それ以降は、必要以上に意見を言うことはない。

 

気軽に意見を言えるほど、心が打ち解けていないのだ。

 

 

 

休み時間、外に遊びに行く子がいたり、教室で友達とふざけあう子がいたり。

 

そんななか、席に座って一人、読書をする。

 

自分からは、友達の輪に入りに行くことがなかなかできないのだ。

 

 

 

こういう子どもは、よく「おとなしい子」とか「内気な子」なんて言われたりする。

 

一日のうち、大半の時間を過ごす学校の「教室」という場所が、「ホーム」ではなく「アウェイ」と感じてしまっているのだ。

 

果たして、そういう子が「早く明日も学校に行きたい」とか「今日はこれから学校に行くのがとても楽しみだ」と心底思うことができるだろうか。

 

答えは、NOであろう。

 

「学校というところは、行かなければならないところ」だから、行く。

 

そういう感覚なのかもしれない。

 

 

 

大人の社会でも、こういうことは十分にありえると思う。

 

自分の職場なのに、「アウェイ」と感じてしまうこと。

 

けど、そこは大人である。

 

「なんとなく行きたくないから、今日は行かない」では済まされない。

 

嫌だなぁと思いながらも、毎日職場へ足を運ぶ。

 

ただ、(会社によるだろうが)大人には「転勤」や「転職」といった手段がある。

 

それ以外にも、「呑んで嫌なことは忘れる」とか「他に新たなコミュニティーを作る」などの方法がある。

 

解決する手段はいくつもあるのだ。

 

 

 

では、子どもは?

 

多くの子にとって、「教室」と「家庭」が自分の居場所であろう。

 

その大半を過ごす「教室」がアウェイ状態なのである。

 

自分で解決できるのであれば、既に解決しているであろう。

 

それができないのだ。

 

そんな状態で、毎日学校に来ているだけでも、すごいと思う。

 

ズバリ言う。

 

これを変えられるのは、教師しかいない

 

学校では、教師だけが、この子を救えるのである。

 

 

 

教師が、その子の一番の理解者になればいい。

 

教師が、誰よりもその子を認めて、心から愛してやればいい。

 

教師は、その子の絶対的な味方なのだ。

 

決して、他の子を敵に回すのではない。

 

その子だけを特別扱いするわけでもない。

 

ただ、その子にとって、(担任の)教師は一人である。

 

その教師が、その子の絶対的な味方なのだ。

 

教師とその子は、確実につながっている。

 

「学校には、特別行きたいってわけじゃないけど、先生がいるから学校に行く」

 

そう思ってくれればいい。

 

まずは、そこからではないか。

 

その上で、クラスの人間関係を一度ぶっ壊すことも必要だと思う。

 

そういう子がいて、誰一人として声をかけたり遊びに誘ったりしないこと自体、「学級」という集団生活をしていく上で、問題なのだから。

 

 

 

 

 

今日、こんなことを考えた。

 

私には、まだまだやるべきことがたくさんある。

 

頑張らねば。