【言葉】今でも胸に残っている
高校生の頃の話。
当時、ラグビー部に所属していました。
ラグビーのルールなどをあまりご存知ない方には伝わりにくいかもしれませんが、FWの「ロック」というポジションでした。
ラグビー部は(当たり前ですが)運動部なので、まぁ、私も人並みには運動能力はあったと思います。(毎日みっちり練習もしていましたし)
ただ、部内の中で比べると、飛び抜けているわけではありませんでした。
特別、足が速いわけでもない。
特別、ボールさばきがうまいわけでもない。
ある時期、そういう自分に劣等感を感じ始めていました。
そんな気持ちでいるから、練習や試合でミスなんかしたら、余計に自分を責める日々。
そんなときに、監督が言ってくれた言葉。
「長所を伸ばせば、短所はなくなる」
私の長所は、ズバリ「背の高さ」でした。
「ラインアウト」というものがあるんですが(これまた専門用語ですみません)、背が高いとこれは圧倒的に有利になる。
私は、これを極めようと思いました。
自分に自信が出てくると、プレーも自然とよくなってきます。
(要は気持ちで負けていてはいけないんですね)
マイボールのラインアウトはもちろんのこと、相手ボールのときもボールを奪ってはチャンスにするなど、ラインアウトを中心に活躍できるようになりました。
そうなると、ちょっとくらい足が遅いとか、ちょっとくらいボールさばきが下手くそでも、全然気になりません。
自分の強みを生かしていけばいいのですから。
監督が言ってくれた言葉、あのときの自分を救ってくれたなぁと感謝しています。
社会人になった今でも、何か壁にぶち当たると「長所を伸ばせば短所はなくなる」という言葉を思い出します。
「自分の良さは何だ」と改めて見つめ直します。
今、教師という仕事をしています。
子どもたちと関わるときにも、このことは私の中では大切にしています。
その子の良さが十分に発揮できるようになればいい。
短所にばかり目を向けるんではなく、長所を見つけて、そこを伸ばしてあげられるような人でありたい。
「そんなことは教師として当たり前だろう」と思えることですが、私にとっては高校生の頃の経験が、あの時の言葉が、自分の根底になっているのです。
やっぱり、「教師」の言葉っていうのは、影響力があるんだな。
…このセリフ、前にも言っていました。
taka-ichi-sensei.hatenablog.com
少なからず、私の言葉も影響を与えることがあるんだろうな。
ふと、そんなことを感じました。